飲食開業の核になるコンセプト作りの10のポイント

2. コンセプト・メニュー作り

お店を開きたいけど、どんなコンセプトにすればいいのか分からない

こんな悩みを解決します。

本記事の内容

「コンセプト作り」は飲食開業の“核”になる部分です。

ここをしっかり言語化しておくと、メニュー・内装・SNS・採用など、すべてが一貫します。

私自身が携わったビストロのコンセプトと合わせて紹介します。

本記事の信頼性

えびはら@飲食開業コーチング
✅ 和食板前(京都・箱根で修業)
✅ ラーメン店・カップ麺の開発経験
✅ ビストロのシェフとして店舗運営・コンセプト設計を担当
✅ コーチングを学び、独立希望者の開業サポートを実施
✅ 出張料理・料理教室も開催

現場を知るリアルな視点で、「やりたい」を「やる」に変える飲食開業コーチ。

今回は、飲食開業の“核”になるコンセプト作りについて紹介していきます。

① 「誰に喜んでもらいたいか」を明確にする

すべての出発点は「誰のためのお店なのか」

年齢・性別・ライフスタイル・価値観を明確にし、

その人が“なぜここに来たいのか”を想像することが第一歩です。

私自身が携わったビストロでは、

駅から遠く、新しいマンションがどんどん立っているベットタウンのような地域でしたので、

小さい子供がいる家族をターゲットにしました。

家族でゆっくり楽しめるようなお店作りを目指しました。

② 「どんな時間を提供したいか」を決める

料理だけでなく、“体験”が選ばれる時代。

「一人で落ち着く時間」「家族で楽しむ時間」「仕事帰りの癒し時間」など、

過ごしてほしい時間を具体的に描くことで、空間演出や接客の方向性が定まります。

私自身が携わったビストロでは、

小さい子供がいるとゆっくり食事ができないという悩みに着目し、

キッズスペース、おもちゃ、おむつシート替え用の台などを準備して、

家族でゆっくりお酒、食事が楽しめるお店にしました。

キッズスペースには囲いがあるので、食事をしながら、

子供は飽きたらおもちゃで遊ぶことができるので、ゆっくりとした時間を過ごせます。

③ 「お店の存在理由」を言葉にする

“なぜこの店をやるのか?”という問いに答えられるかどうかが鍵。

「地元食材を伝えたい」「働く人の居場所を作りたい」など、

理念に通じる部分を言語化することで、ブレない軸が生まれます。

私自身が携わったビストロでは、

オーナーがソムリエ、私が料理を作り、妻がパンを作るので、

ワイン、料理、パンが楽しめるお店を目指しました。

先述の通り、駅から遠いので、単にワインが飲めるお店というより、

ワインに合わせた、料理、自家製パンが食べられる「パン飲み」のお店です。

業者の方とも元々交流があり、地元の食材などを豊富に使用しました。

④ 「料理・空間・人」が一貫しているかを確認する

味・見た目・内装・接客がバラバラだと、印象が薄くなります。

例えば「ナチュラル」をテーマにするなら、料理の盛り付け・器・照明・BGMまで、

トーンを統一するのが理想です。

私自身が携わったビストロでは、

ワイン、料理、パンに合うように、ナチュラルな雰囲気のお店にしました。

エプロンはグレーで、ワインに合うように洋風な味付けで、焼きたてのパンを提供しました。

器や盛り付けも、他のビストロのお店を参考にしました。

⑤ ストーリー性を持たせる

開業までの背景、料理に込めた想い、素材へのこだわり。

ストーリーがあると、お客様が“共感して応援したくなる”お店になります。

SNS発信や取材にも強くなります。

私自身が携わったビストロでは、

私が担当する料理は特にストーリーを大切にしました。

地元の業者、地元の食材を大切に、生産者さんのところに通い、直々に契約をしました。

生産者さんの顔が見える野菜は、お客さんに説明するときにより効果が出ます。

パートで働いてくださった方の実家がこんにゃく屋さんということを聞いたら、

こんにゃくをメニューで使用したりと、ストーリー性を大切にしました。

⑥ メニュー構成と価格帯の整合性をとる

「誰のためのお店か」が決まったら、その層が無理なく楽しめる価格帯を設定します。

高級感を出したいのか、日常的に使ってもらいたいのか。

価格はコンセプトの“翻訳”のひとつです。

私自身が携わったビストロでは、

個人店の為、チェーン店とは違う、「ここでしか食べられない料理」を大切にしました。

食事目的の家族連れの方には、

デミグラスのオムライス、子供でも食べられる辛くない本格カレーなどを用意しました。

土地柄、居酒屋がとても多く、フレンチ、イタリアンなどの洋のメニューは少なかったので、

牛のステーキ、牛肉のワイン煮込み、鶏肉のコンフィなど、

家族で分けられるように、ボリュームのある料理も用意しました。

⑦ 立地・競合・環境とのバランスを考える

どんなに良いコンセプトでも、立地や周囲の環境とズレると集客に苦戦します。

周辺のニーズ・交通アクセス・ライフスタイルを調査し、

“地域で求められる価値”を加味しましょう。

私自身が携わったビストロでは、

新規のマンションが多く、若い家族が多いという印象がありましたが、

昔から住まれている方も多くいらっしゃいました。

その方の多くは、大きい家に住まれていたので、リッチな場所でもありましたので、

家族連れとのバランスを意識していました。

⑧ “自分らしさ”をどこに出すか決める

「あなたにしかできないこと」が、最大の差別化。

得意料理・得意ジャンル・お客様との距離感など、自分の強みを意識的に演出に組み込みます。

私自身が携わったビストロでは、

本格であることを意識しました。

そもそも板前なので、和食が強いのですが、ワインとパンに合わせるように、

洋風なものも取り入れつつ、魚などは和食の仕立てをしたり工夫しました。

妻が焼くパンも、酵母から作りこだわったパンをだしました。

⑨ 感情を動かすキーワードを使う

コンセプトを言葉にする際は、“説明”ではなく“感情”が動く言葉を。

人は「理屈」ではなく「感情」で動くからです。

たとえば——

・「素材にこだわったイタリアン」
 → ありふれていて印象に残らない。

・「素材が主役の、心まで満たす一皿」
 → 食べたときの“心地よさ”や“満たされる感情”が浮かぶ。

このように、同じ内容でも「どんな気持ちになるのか」を言葉にすることで、

お客様の中に“体験の予感”を生み出せます。

私自身が携わったビストロでは、

どんな食材で、どんな味なのか、なぜこの調理法なのか、

などをお客さんに説明し、より付加価値を高めるように努めました。

・言葉は「味の延長」

コンセプトは料理の“味”と同じで、

言葉にも温度・香り・質感を宿すことが大切です。

⑩ 未来の展開を見据えておく

開業時点で100%を出そうとせず、

「1年後・3年後にこうなっていたい」という成長軸を持つこと。

余白のあるコンセプトは、メニュー開発や発信の広がりを生みます。

私自身が携わったビストロでは、

最初こそ、グランドメニューに追われましたが、慣れてきたらその日の食材によって変わる、

当日のおすすめメニューをつくり、今しか食べられないライブ感を大切にしました。

まとめ コンセプトは“お店の心”であり、“あなたの想い”そのもの

飲食店の成功は、立地やメニューだけで決まるものではありません。

いちばん大切なのは、「なぜこのお店をやるのか」という想い。

その想いを、お客様に伝わる“言葉”と“体験”に落とし込んだものが、コンセプトです。

コンセプトが明確になると、
✔ メニューに一貫性が生まれる
✔ 店の雰囲気や接客が統一される
✔ SNSや口コミで“伝わりやすく”なる
✔ スタッフが迷わず動ける

つまり、コンセプトはお店を導く“羅針盤”のような存在。

現場で汗を流す中で磨かれていくものであり、

最初から完璧である必要はありません。

大切なのは「どんな想いで、どんな人を幸せにしたいか」

その軸さえブレなければ、あなたのお店は必ず選ばれる場所になります。

想いをカタチにする第一歩。
それが“コンセプトづくり”です。

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